PT北海道「北大雨龍研究林」視察報告②!

 こんにちは プレゼントツリー事務局です。

さてさて、「北大雨龍研究林」視察報告第2弾です。

名寄市の苗畑までは、研究林から車で約30分。もちろんここも北海道大学の研究施設で、正式名を「名寄林木育種試験地」といいます。

まず、こちらは2006年秋に播いた種から育った苗木。高さは30cmあるかないか位です。雑草の中に埋もれていますが、これで数えの6年生。7年生でようやく植樹デビューです。



こちらは1年後の2007年播き。



(春の芽吹きの様子)

次は2009年播き。やっと10cmくらい。



続いて2010年播き。5cmそこそこ。



(まるでスギゴケのよう)

そしてそして、昨年2011年に播いたもの。ようやく発芽の瞬間を迎えました。ふつう思い描く発芽は、双葉の様子。でも、針葉樹のアカエゾマツは、こんな風に4本の針のようなものが開くのです。



雪の多いこの地方は、5月下旬くらいまで残雪があります。研究林に植えられた苗木のように、小さな苗たちも雪の中で冬眠して春を待ちます。

苗木は年長さんから見てきましたが、作業を時系列的にご説明しましょう。

研究林内にある親木からとった松ぼっくりから採った種を、1㎡に約40~50g播きます。畑の長さは200mほどあり、大体1列に800~1,000gを播くそうです。

3年目くらいに1回目の「床替え」をします。込み合った苗の赤ちゃんを、間隔をあけて植えなおします。田植えのような感じでしょうか。これは2009年に播いたものの床替えの様子。手前の赤枠の部分がそうです。



ぼうぼうに生えた雑草を丹念に除去して、小さい苗の赤ちゃんを捜します。毎年近隣の女性に作業をお願いしているのことで、相当のベテランさん揃いだとか。



それからまた2年後くらいに2回目の「床替え」をします。それで育った7年生を植樹するのです。

実際に植樹できるのは、播いた数の60~70%ほど。種の採取から苗木を育てるまで、とても手のかかる作業だということがわかります。

年に1,000本ずつの理由、おわかりいただけましたでしょうか。

さて、苗畑の視察も終わり、また2時間以上かけてJR旭川駅に移動。この日は電車で札幌まで移動、そして宿泊です。

吉田教授はじめ、ご同行・ご案内いただいた北海道大学の皆さま、本当にありがとうございました!

<番外編>

翌28日(木)は、北海道大学の札幌キャンパスで同じく「北方生物圏フィールド科学センター」の森林圏ステーション長と非常に有意義なミーティングをもたせていただきました。

(センターへの看板)

(センターのある農学部校舎)

(そしてもちろん、Boys, be ambitious!)






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