こんにちは プレゼントツリー事務局です。
11月24日(日)「Present Tree from 熱海の森」で里山体験&森の癒しイベントを開催しました!
今回は、これまでの作業の成果で里山林に遷移しつつある森のなかで、里山体験や森の癒し効果を体験する内容でした。
まずは、森の入口にある川の音を、竹筒を通して聴く体験。深いところ・浅いところ、流れの早いところ・遅いところ、それぞれできこえてくる音が違います。森の恵みである水。普段の生活では耳にすることのない音に感動します。
森の高いところに着いたところで、地面に寝転がってみます。五感(味覚はなしですが…)を研ぎ澄ませて、森の様々な音やにおいを感じ取ります。風の音、鳥のさえずり、葉の擦れる音、土のにおい、落ち葉のにおい、など。心が和らいでいくのが感じられます。
次は「コドラート調査」の結果報告。陽光をさえぎっていた小中径木常緑樹を択伐ことによって、熱海の森にもやわらかい日差しがはいってくるようになりました。すると、土の中に埋没していた実や種から、たくさんの種類の草木の芽が出てきました。
コドラート調査とは、植生の調査方法のひとつで、その地域、区画の植生の特徴が最もよく出ていると思われる場所を選び、そこに正方形の枠を設置し、その内側を標本として調査を行うものです。10か所で行った結果、45種類もの草木が確認されました。
そして、今年はドングリの当たり年!あちこちで、根を出し始めたドングリを発見!
そこで、根の出始めたドングリを拾い、ボットに移し、この森から生まれる苗を育てることにしました。参加者のなかには、ご自宅で育てたいとお持ち帰りになった方々もいらっしゃいます。
さてさて、お昼休憩のあとは、今回のメインであるシイタケのコマ打ち。この日のためにコナラの原木を事前に玉切りしておいてもらいました。
所定の間隔でドリルで穴を開け、そこに種駒を打ち込みます。
500個の種駒を15本の原木に打ちつけ、無事作業は終了。保管方法に気をつけて、あとは2年後の収穫を待ちわびるのみ。
盛りだくさんなプログラムでしたが、癒され、楽しみ、そしてお勉強にもなった一日でした。この経験を活かし、春には地元熱海の小学生を招いて、森林教育普及に役立てたいと思います。