甲斐「読売の森」で苗木植樹 甲斐市の「読売の森」で24日から始まった苗木の植樹。輸入木材の増加で林業が行われなくなり、荒廃した土地に約30年かけて緑を取り戻そうとする活動で、県読売会の一瀬敦会長は「紙を大量に使う新聞業界の一員として、苗木に大きく育ってほしいと願いを込めた」と話している。
活動は読売新聞販売店、古紙回収業者で作る「読売リサイクルネットワーク(YRN)」とNPO法人「環境リレーションズ研究所」(東京都) が実施。甲斐市上芦沢にある0.5㌶の「読売の森」に、ブナやキハダの苗木を今月末までに計1000本を植える予定だ。
「読売の森」のある斜面は、かつてヒノキの人工林だったが、安価な輸入木材の増加により林業を取り巻く環境が厳しくなったため、約5年前に伐採した後は、再植林されずに荒れ果てていたという。苗木が育ち、30年ほど経過すると、斜面の土砂崩れの防止などに役立つという。
24日に行われた植樹祭には、県内各地の読売新聞販売店の所長ら計約30人が参加した。参加者は、くわで雑車を取り除き、土を掘って苗木を1本ずつ植えた後、苗木が抜けないよう、丁寧に踏み固めていた。
読売新聞 甲斐「読売の森」で苗木植樹
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