こんにちは、プレゼントツリー事務局です
11月6日(日)「ふくしまオーガニックコットン ボランティアバスツアー2016」の第2回目が実施され、参加者の皆さまには広野町のオーガニックコットン栽培畑での収穫作業と「Present Tree in ひろの」植栽エリアの下刈り作業と見出し杭の設置作業をお手伝いいただきました。このツアーは、広野町や近隣で活動しているNPO法人他と環境リレーションズ研究所が協働して行う事業として、福島県の「ふるさと・きずな維持・再生支援事業補助金」事業に採択され実現しました。
バスは参加者36名とともに、早朝7時に新宿西口を出発して一路広野町へ。私たちプレゼントツリー事務局スタッフは、準備作業のため前泊しておりました。
広野町の遠藤町長も皆さまをお迎えするため、早くからコットン畑にお見えになりました。現地の「広野わいわいプロジェクト」メンバーと、しばし歓談。コットンはたわわに実っているし、参加者の皆さまは喜んでくれるかな~、わくわく♪♪♪
そして、コットン畑脇を流れる浅見川には、遡上したサケの姿がちらほら見えました。
10時半、バスが到着しました。開会式では遠藤町長から皆さまに歓迎のご挨拶と、広野町の復興に向けての取組みについて、最新の情報が紹介されました。その一つは、「復興ツーリズム」を今後促進していくことで、訪問地はオーガニックコットン畑、広野みらいビル、双葉未来学園、二ツ沼総合公園などを想定しているとのこと。折しも、前日5日と当日の2日間の日程で実施されていた「紅葉サイクリング」。サイクリングを通して双葉郡の復興を支援するもので、広野町とお隣の楢葉町の関係団体が連携し、秋の自然を楽しみながら被災地の現状や復興状況を知ってもらおうと、初めて企画されたもの。初日はJR広野町に集合し、防災緑地や紅葉のはじまった浅見川渓谷を巡ったそうで、防災緑地では町職員が復興状況などを説明されたとのことです。今後も広野町への来訪者と町民が交流できる機会を創出されたいとの意欲を示されました。
ふくしまオーガニックコットンプロジェクトの運営団体である「いわきおてんとSUN企業組合」の松本さんから収穫の仕方を説明していただき、いざ作業開始!参加者は3つの班に分かれて、3ヶ所の畑の収穫を分担しました。説明の最中にも、大きくてふわふわのコットンの実を見ながら、参加者の皆さまはすでに大興奮!房のように垂れ下がったコットンの実は、軽く引き下げるとするっと簡単に抜けます。この感覚がまた気持ちい~い❤
作業時間は1時間弱でしたが、お子さまでもレジ袋がいっぱいになるくらいの収穫量でした。
「もっと収穫した~い」のお声があちこちから聞こえましたが、午後のプログラムもありますし、泣く泣く作業終了。収穫したコットンも一緒に、満面の笑顔で集合写真撮影。
徒歩で昼食会場の「浅見川地区集会所」に移動。集会所外では、朝早くから調理をしてくださった地元おかあさん達が「芋煮」(因みに、地元では具だくさんの豚汁のことを芋煮というそうです)の最終の仕上げにかかっていました。お鍋の蓋を開けると湯気が立ちあがり、美味しそうな地元産野菜がたっぷり入ったお汁から良い匂いが!
今回の新しい試みとして、おむすびは自分で作る!炊き立ての地元産コシヒカリの新米をラップに乗せて、思い思いの具材を包んでいただきました。生まれて初めてのおむすび作りに挑戦の外国人の参加者さまは、親切な指導を受けていらっしゃいました。作業中は結構体が冷えたので、熱々出来立てのお料理がなお一層美味しく感じられましたv(^^)v
さてさて、午後は防災緑地で「Present Tree in ひろの」エリアの育樹作業です!「広野わいわいプロジェクト」理事長の根本さんから作業方法のご指導を受け、午前の部と同じ班で作業開始。
見出し杭を打つ人、草刈りをする人。やや斜面がきつい箇所も、皆さま一生懸命に作業をして下さいました。防災緑地内には、前回のツアーの時にはなかった、歩きやすい遊歩道も整備されていました。
7月にあんなに大量の草を刈ったのに、今回の成果もごらんの通り。雑草の生命力、おそるべし(*_*)
そして最後に、海を背に集合写真撮影。皆さま、お疲れ様でした~!!!
集会所に戻って、クロージング。来るたびに優しい笑顔で迎えてくれる皆さまとのお別れは名残惜しいですが、再会を約束してバスは広野町を後にしました。
その後一行は、楢葉町は天神岬スポーツ公園内にある「しおかぜ荘」の天然温泉に立ち寄りました。同公園のビューポイントからは、積み上げられたフレコンバッグが眼下に見えます。
時間が止まったように取り残されているその景色、海岸線や川の護岸工事が着々と進んでいる景色。その対照的な景色に対し、なかなか言葉が思い浮かびません。遠くには阿武隈山地の美しい稜線が...。
太平洋を眺めながらの温泉浴は、疲れたからだも心もリフレッシュしてくれますね。しおかぜ荘のお湯は、 黒褐色のぬるぬるとした塩化物泉で源泉100%です。ちなみに下の画像は、当日の早朝6時過ぎにスタッフが露天風呂から撮った景色です。
汗をさっぱり流した後、一行は東京に向けて出発。帰路の車中では、参加者全員からツアーの感想をいただきました。初めて広野町にいらした方・リピーターの方に関わらず多くの皆さまが仰っていたのは、広野町の皆さまの温かいおもてなしに触れ、元気をいただいたということ。ツアー中の作業がどれだけ復興のお手伝いになっているか、毎回疑問を抱きつつも、現地で見て聞いて体験したことを一人でも多くの方にお話しすることも、ボランティアとして少しは役にたっていれば、と思ったりもしました。
これからも、一人でも多くの人に広野町を訪れていただき、地元の皆さまとの交流が活発になるよう、微力ながらお手伝いさせていただければと思います。
当日の運営から準備に至るまで、広野わいわいプロジェクトの皆さまはじめ、協働団体の皆さまには本当にお世話になりました。この場をお借りして、厚く御礼申しあげます。