2011年12月よりスタートした「Present Tree for AFRICA」。このプロジェクトのスタートに合わせて、アフリカ・ブルキナファソ国(以下、ブルキナ)へ苗木や植栽地の視察や係者との活動協定式開催のため、2011年3月にブルキナへ出張した際の記録です。日本から遠く離れたブルキナですが、少しでも皆さんに身近に感じていただけると幸いです。
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1日目、苗畑を見学に!
アフリカ・ブルキナファソ国(赤いマークです)
前日の夜にブルキナへ入国。
今回は現地パートナーのア・ダンセ森重社長のコーディネートの元、ブルキナ国内を視察します。
翌朝、プロジェクトの紹介や国内情勢を伺いにJICAブルキナ事務局を表敬訪問。午後からは、INERA-sariaでシアの研究についてや苗畑を見学予定です。
JICAブルキナ事務局
事務局ではブルキナ情報を伺いました
ここブルキナでは、JICA職員5名、コーディネータ5名、青年海外協力隊約90名(2011.03.08時点)が公衆衛生をはじめ、農業支援などで活躍中です。
ワガドゥグ市内の様子と国際女性デーの布
朝から活気にあふれている市街の様子。この日は国際女性デーということもあり、年ごとにデザインされる布をまとったオシャレンば女性もチラホラ。毎年3月8日はその年のデザインの布を使って、男性は上下のスーツを女性はワンピースをオーダーメイドで作るんです。
(写真の布は2009年のデザインです)
県庁と街角のスーパー
市内で唯一の10階建てビル!多くの建物は2階建ての中、とても立派なビルです。街角には写真のようなこじんまりとしたスーパーも。生鮮食品から日用品まで幅広く扱っています。
JICAを後に、INERA-sariaへ。PresentTreeの苗木を育てていく苗畑の視察に向かいます。道中は、ゴロゴロ、ガタガタ、たまにゴットン、、、。タイヤが外れないか心配になるような道もちらほら。
移動中に撮影したマンゴーの木?など(右)
車中からは見渡せど見渡せど乾季の草原。たまーに、マンゴーの木?がぽつぽつ出てきます。この写真にあるシアの木ですが、シアの木の下のラインが直線的になっているのがわかりますか?このラインはヤギが食べられるラインでは、とも(日本のdeerlineみたいですね)。
INERA-sariaで
シアの木の人工栽培研究は未だ発展途上中なんです。ブルキナ国内随一と言われている植物学研究者Dr.LAMIENから、シアの苗木育成を始めシアの研究についてお話を伺いました。シアの木は夏に花が咲き蜂が花粉を媒介し実をつけますが、どのように育てると良く実がなるかなど研究し、近年では接ぎ木を行うことが良いということまでわかってきました。今では、接ぎ木の母樹の種類選定の研究なども行っています。
シアの苗畑を見学
PresentTreeの苗畑。看板にある「Les BeBes de Karite」は「カリテ(シア)の赤ちゃん」という意味です。かわいいですね(^^)
このカリテの赤ちゃんたちは、苗畑で2~3年育成されたのち、荒廃した森林や畑地の周辺を中心に植樹をしていきます。大きくなったシアの木からは、実が取れて、そこからオイルを絞り、そのオイルを使って現地の女性グループがシアバターやシアバター石鹸をつく
ります。これらが安定した収入になることで、現地での住民参加型の持続可能な森林管理に繋がり、更に地域住民の生活環境も向上する!というのが、「Present Tree for AFRICA」のプロジェクトなのです。(下図参照)
★アフリカ視察の続きはこちら・・・
【PTアフリカ視察1】苗木の畑を見学!
http://presenttree.jugem.jp/?eid=93
【PTアフリカ視察2】バンフォラでセレモニー
http://presenttree.jugem.jp/?eid=94
【PTアフリカ視察3】現地環境省、州知事、市長を表敬訪問!
http://presenttree.jugem.jp/?eid=95
【PTアフリカ視察4】植栽予定地の村落を訪問
http://presenttree.jugem.jp/?eid=96