「Present Tree in くまもと山都」植樹ツアー開催しました!【植樹ツアー&地元との交流会が行われた2日目レポート】

4月6日(土)7日(日)に開催された、「Present Tree in くまもと山都」植樹ツアー2024。山都町の魅力的なスポットを巡った1日目に続き、2日目はメインの植樹イベント! 初日から参加した参加者41名に加え、2日目からの参加者9名、地元から参加の38名を加え、総勢88名が集いました。植えた後には、お昼ご飯を食べながら地元の方々との交流会が行われました。その様子をレポートします☆

地元の人たちと合流し、植樹会場へ

美味しい朝食をいただいたら、お世話になった木地屋さんに別れを告げ、バスに乗り込みます。まず向かったのは植栽地にほど近い「白糸サテライト」。ここで2日目集合の参加者さんや地元の方々と合流し、植樹会場へ向かいます。アテンドしてくださるのは、第一協定エリア地権者でありプレゼントツリーに多大な協力をしてくださっている下田美鈴さん。有機農法でお米やお茶を作っている、農家さんでもあります。

道すがら、ゼンマイを見つけて「今日のお味噌汁用に」と摘む地元の方々。こうやって道端に食べられるものが生えているってすごい環境ですよね…! キイチゴの花も咲いていて、もう少し経ったら食べれるようになるのだそう。山の斜面には、イノシシが体をこすり付けたらしき跡も見つけました。多様な生き物を育む白糸台地、その豊かさに感動しきりです。

今回の植樹会場である第三協定エリアへ向かいながら、2021年に植えた第一協定エリアへ立ち寄りました。まだ3年しか経っていないとは思えないほどの樹の生長ぶりに、一同ビックリ!

いざ!植樹

植樹会場では、現地パートナーである緑川森林組合のスタッフさんや、山都町の職員さんたちが迎えてくれました。今日はシイとカシ、ヤマザクラ、モミジなどの約30種類の広葉樹を全部で400本植えていきます。

まずは開会式。冒頭で理事長の鈴木からご挨拶をさせていただき、山都町の楢林副町長、植栽地の所有者代表である山村さまからもご挨拶をいただきました。山都町唯一の県立高校である矢部高校の皆さんや、山んまの会の皆さんも、この日のために駆けつけてくださいました。ありがとうございます!

植樹前に皆さんで記念撮影をパチリ☆

ここから5班に分かれて、植樹の指導を受けながら樹を植えていきます。クワは意外と重いんですよ~、斜面なので足の踏ん張りも大事。皆さん、がんばって!

土に触れて樹を植えて、一息ついて顔を上げれば向かいの森や棚田が見える…大地のパワーを感じずにはいられません。総勢80名で植えたからか、思った以上に早く植え終わりました。前回の参加者さんからは、「前植えたところよりも土が柔らかくて掘りやすかった」なんて声も聞かれました。

山都町の恵みがたっぷり入ったお昼ごはん♡

たくさん働いたからお腹ペコペコ! 白糸サテライトへ戻ってお待ちかねのお昼ごはんです♪ 今日のお昼は、山都町で採れた野菜と発酵食品を使った体に優しいお弁当に、具沢山のお味噌汁、そしてビュッフェスタイルで好きなだけいただけるお煮しめやお漬物。どれもこれも滋味深くて、植樹のあとの疲れた体に染みわたるような美味しさです…! 皆さんの笑顔がまぶしい♡

この豪華なお昼ごはんを用意してくださったのは、下田美鈴さんと娘の円美さん。円美さんからは、献立の説明と、山都町での”食”にまつわるお話を聞かせていただきました。衝撃的だったのは食料自給率。日本の食料自給率はカロリーベースで約40%、東京はほぼゼロ、山都町はというと…300%を超えているんですって!

お昼のあとは販売会&交流会。販売会では下田茶園のお茶、中畠農園のいちごといちごジャム、ARBOLのアイスクリームと焼き菓子が並びました。山都町の皆さんとおしゃべりしながら品物を選ぶひと時を、皆さん思い思いに楽しんでくださっていました。

山都町の自然と豊かさをつなぐ人々との交流会

交流会の冒頭では、理事長の鈴木より自然共生サイトについての話をさせていただきました。先ほど皆さんが植樹してくださったエリアは、昨年環境省から「自然共生サイト」に認定された場所なんです。
自然共生サイトとは、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する区域のこと(認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録予定です)。平たく言えば、いろんな生き物が生きているエリアだからこれからも守っていきましょうねという場所のことです。

「Present Tree in くまもと山都」が自然共生サイトに認定を受けた大きな理由が、隣接する田んぼに絶滅危惧種のタガメ・メダカ・アカハライモリといった希少な生き物が生息しているから。「農薬を使わない有機農法を長い間続けているからこそ、こういった生き物が生きられるんです」と話してくれたのは、30年以上この田んぼで生き物調査をしている藤吉先生。田んぼに棲む生き物や山都町の生態系の豊かさについて、たくさんの写真を見せながら話してくれました。

最後に、ずっとツアーに同行してくださっていたECO九州ツーリストの寺崎さん。山都町の冊子「山の都はワンダーランド」を制作するに至った背景や、九州脊梁山地のツアーガイドとなったきっかけ、山都町の自慢話などなど…とにかく面白かった! 時間が限られているのが惜しい、もっと寺崎さんの話が聞きたーい! 参加者の皆さんも、興味津々でお話を聞かれていました。

またぜひ山都町にいらしてください!

白糸サテライトと帰りのバス車内で、参加者さんから感想をいただきました。「とにかく4食全部美味しかった」「今度は子供を連れて家族で来たい」「他の植栽地にも行ってみたい」…などなど、皆さん楽しんでいただいて事務局も嬉しいです! 山都町役場で集合した皆さんとは、役場駐車場にてお別れ。昨日は初対面だった参加者同士ですが、大きく手を振りあってお別れです。

高速道路に乗り、最後の目的地は空港近くにあるホテル「エミナース」。ここで日帰り温泉に浸かって、汗を流します。実は、昨年参加された参加者さんから「植樹のあと温泉に入れたらいいなぁ」とリクエストをいただき実現した行程なんですよ。

お風呂を満喫してから空港に到着。最後までお付き合いいただいた皆さんとも、ここでお別れです。2日間お疲れ様でした。ご参加いただき、本当にありがとうございました!

「Present Tree in くまもと山都」では、来年春も植樹ツアー開催予定。豊かな自然を感じに、あったかくてパワフルな人々に会いに、美味しい食べ物を味わいに、ぜひ山都町にいらしてくださいね。また山都町に行きたい!と思っていらっしゃる皆様、今回ご参加いただけなかった皆様も、来年をぜひお楽しみに! 募集が始まったら、こちらのブログや公式サイト公式LINEでも発信しますので、逃さずチェックしていてください♪

Present Tree 事務局

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