2011年12月よりスタートした「Present Tree for AFRICA」。このプロジェクトのスタートに合わせて、アフリカ・ブルキナファソ国(以下、ブルキナ)へ苗木や植栽地の視察や係者との活動協定式開催のため、2011年3月にブルキナへ出張した際の記録です。日本から遠く離れたブルキナですが、少しでも皆さんに身近に感じていただけると幸いです。
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4日目、植栽予定地の2村落を訪問。
4日目、3月11日は2~3年後にシアの苗木の植栽を実施していく村落の候補地を2か所訪問しました。この2か所はバンフォラ市内から約1時間程度の村で、既にシア以外の森林管理の経験がある村落です。
首長を訪問(中央の白い帽子をかぶっている方が首長)
一つ目の村(ダキエ村 Daki?)では村長を筆頭に男性住民16名とその家族が集まり、現在の村の状況や森林管理についての意見交換を行いました。
首長からはシアの苗木を村落で植栽していくこのプロジェクトに対し、
「おいしいシアバター(シアは食用にもなるため)を自分たちで作れるようになるということは一筋の光をもらったよう。将来に向けてのビジョンも描けるようになりました」
と、”未来を描けるようになった”というとても嬉しいお言葉があり、いくつかの質問についても答えていただきました。(以下、抜粋)
Q.森林を管理していくことで大きな変化はありましたか?
A.銀行を知らなかったが、今では収入が向上することで銀行との取引や国の森林局、JICAとの付き合いができるようになった。これによりチームとしての結束力が高まり、組織力の強化につながった。
Q.シアの木を植えることには興味があるか?
A.シアには小さい実がなるもの大きな実がなるもの両方あるが、大きな実がなるものは植える価値があると思う。また、今までにいろいろな種類の苗木の提供を受けた中で、カイセグラなど既に(この地に)沢山ある木を植えているが、ここから収益を受け取れることが分かっており、シアについても収益があることにより継続して実施していくやりがいがある。
Q.皆さんにとって森林管理はどんな意味がありますか?
A.①利益をもたらすもの、②他国のようにカカオやコーヒーなどのプランテーション化(アグロフォレストリーの考え方)も視野に入れられる、③一つのエリアに沢山の木を植えることで風をさえぎったり気候が良くなる、④畑の土を守ることができる、⑤他者に対してのアドバンテージになる、など植林はたくさんの活動をもたらし、生活の改善に繋がることを意味している。
7年目ぐらいのシアの木(自然交代したもの)
場所の条件によっては、7年でもこのぐらいの大きさです。厳しい環境の中、大きく大きく育ってほしいと願うばかりです。
村への訪問記録へ署名
村にはいった記録としてサインを求められました。周りにはたくさんの子供やそのファミリーが。かわいい赤ちゃんをパチリ。
1か所目の村を後に、2か所目の村(グゥアンドゥグ村 Gouandougou)を訪問です。今度はシアの実を取って、シアバターにしている村を訪問しました。
ホイップホイップ
採取したシアの実は、洗ってゆでる→乾燥させからを取り除き、休耕期まで保存→保存していた種子を洗って天日乾燥→選別→砕いて木挽き機でペースト状に→ペーストにお湯を加えながら叩くように混ぜてホイップ(写真)→煮てバターと不純物を分離→何度も濾過し精製する、という行程を得てシアバターができます。このシアバターを使ってシアバター石鹸が作られるわけです。
村落の子供たち女性たち
村を訪問すると多くの子供たちに囲まれます。みんな元気な男の子が多いです。
女性たちもとてもオシャレで、皆さん快くお迎えくださったことに本当に