こんにちは、プレゼントツリー事務局です
6月17日(日)宮城県大崎市の「Present Tree in みやぎ大崎」で、第5回目の植樹イベントを開催しました。今回も、昨年に引き続き、2008年にスタートした大崎市の「市民の森づくり」事業による植樹イベントとの共同開催でした。
参加者は総勢約150名。梅雨の時季だけにお天気が心配でしたが、暑くもなく寒くもなく、曇り空に時折晴れ間の見える絶好の植樹日和でしたv(^^)v
開会式では、(↓画像左から)大崎市市長 伊藤康志様、認定NPO法人環境リレーションズ研究所 理事長 鈴木敦子より、参加者の皆さまへご挨拶させていただきました。
この地での活動は、昨年12月にFAO(国連食糧農業機関)により認定された世界農業遺産・「持続可能な水田農業を支える『大崎耕土』の伝統的水管理システム」を支える、豊かな水を育む水源涵養の森づくりです。伊藤市長様からは、世界農業遺産にまつわる数々のお話もご紹介いただきました。
※大崎耕土 世界農業遺産認定について、詳しくはこちら (大崎市公式サイト特設ページ)
また、宮城県北部地方振興事務所から2名、林野庁 東北森林管理局 宮城県北部森林管理署から4名の皆さまにもご参加いただきました。
宮城県北部地方振興事務所の小畑様・成田様に苗木の説明と植樹の指導を受けたあと、参加者は5班に分かれてそれぞれの担当エリアで作業開始。用意した苗木は、オオヤマザクラ・ミズキ・イタヤカエデ・ミズナラの計1,000本!伊藤市長も丁寧に植えて下さいました。
参加者の皆さまの懸命の作業で、あっという間にすべての苗木が植え終わりました。再度集合して、当NPOから皆さまに「植林証明書」の贈呈。作業班全員で、1本のPresent Treeの共同里親さんになっていただきました。
そして、お待ちかねの昼食!会場をオニコウベスキー場の施設「レストハウスかむろ」に移して、地元の旬の山菜と野菜がたっぷり入った熱々のお汁と、地元鬼首の美味しいお米「ゆきむすび」の塩むすびをいただきました。山菜はシャキシャキして新鮮で、都会では味わえない贅沢な食材。そして、美味しいお米のおむすびは、シンプルな塩むすびが一番!皆さま、その美味しさに感動されていました。こちらはNPO法人「鳴子の米プロジェクト」公式ショップ、鳴子温泉郷・中山平温泉にある「むすびや」さん特製です。
スキー場では、白いヤマボウシの花や、高山植物のニッコウキスゲが満開を迎えていました。高原の旬の光景を眺めながらのランチタイムは最高でした。
さて、午後のプログラムは2つから選択。寄木ストラップ作り、または宮城県内唯一のスギの自然林・自生山の観察会です。
ストラップ作りの材料は、槐(えんじゅ)とヒノキの端材を小さいキューブ状にしたもの。色が濃くて硬い方が槐、色が薄くて柔らかい方がヒノキです。作り方は、大崎森林組合の遊佐(ゆさ)さんから丁寧に教えていただきました。木工ボンドで繋ぎ合わせ、表面を紙やすりで滑らかにしてから、エゴマのワックスで磨きをかけます。色や材質の違いを活かして、皆さま思い思いの作品をつくっていました。
一方、こちらは自生山の観察会。ガイドは、東北森林管理局 宮城北部森林管理署の山本様はじめ4名の方々。
この地は奥羽山脈に属し、ブナ林を主とする針広混交林です。宮城県内では唯一の天然スギ林で、昔から大切に保存され、現在は国有林ですが学術参考林として長年保護されてきました。そのため、直径1mにもなるスギの大木をはじめ、トチノキやサワグルミなど広葉樹の大木も多く見られます。森の中を歩くのは想像以上にキツかったとの声もありましたが、専門家の説明を聞きながら貴重な森を見学するという経験ができたこと、様々な巨樹や樹種の豊かさに触れられたことに、参加者の皆さまは感動されていました。
すべてのプログラムが終了した後は、大崎市からご提供いただいたお土産(毎回ありがとうございます!)をお渡しし、簡単に閉会式をしました。
閉会式では、自生山観察会にご同行いただいた宮城北部森林管理署の山本様、そして大崎耕土の世界農業遺産認定にご尽力された、(一社)ロハス・ビジネス・アライアンス共同代表の大和田順子様(↓画像中央)からお話をいただきました。
参加者の皆さま、誠にありがとうございました!皆さまが植えられた苗木の生長の様子を、またいつか見に来ていただければ嬉しく思います。そして、大崎市のファンになっていただき、大崎市の素晴らしい宝をもっともっと探してくださいね。
最後に、今回のイベントの準備から当日の運営まで多大なるご協力をいただきました、大崎市・大崎森林組合・鳴子林業研究会連絡協議会・株式会社ホテルオニコウベの皆さまに、厚く御礼申しあげます。
<ご参加いただいた企業様(敬称略)>
AMPキャピタル・インベスターズ株式会社、株式会社 イーウェル、株式会社 ブロードリーフ