🌲こんにちは、プレゼントツリー事務局です🌲
9月2日(日)は「Present Tree in ひろの」交流イベントバスツアー(3回シリーズ最終回)が開催されました。時折雨も降りましたが、42名の情熱をもった北は茨城、南は名古屋の関東近郊の方々と共に、しっかり広野町の皆様と交流を深めてまいりました。(ツアー主旨はこちらをご覧ください)
バスに揺られて2時間半程、ひろの防災緑地到着。
地元の方々は5か月前と変わらね笑顔で迎えて下さいました。
遠藤町長のあたたかく信念のこもったご挨拶を頂戴しました。日本有数のサッカーナショナルトレーニングセンター「Jビレッジ」も今年一部再開したそうです。
(左:広野町遠藤町長、中:当npo代表鈴木)
早速私たちが植えた場所の草刈りへ。
小さなお子様もたまに飛び出すコオロギと格闘しながら、一生懸命汗を流しました。
私たちが植えた苗木は大きいもので1メートル程に成長しました。
平成28年に防災緑地活動協定書を結びスタートした植栽は、広野町の復興と共に確実に育っています。
里親の皆様の思いが、この広野の地にしっかり根を張っていることを確信致しました。
(広野わいわいプロジェクト・根本さんより草刈りの説明)
(草刈りの合間には、わいわいとお話も)
(皆様、黙々と草刈り。時間が足りない!という方も沢山!)
(植栽地遠景)
(植栽地の現在の様子です)
お昼は、食べきれない程の地元食材の御馳走でした。
地元の方々を囲み、笑顔の絶えない時間となりました。
今年は、富岡町でも震災後初となる作付けが行われたそうです。
ふくしまオーガニックコットンの吉田様にオーガニックコットンを始めたきっかけや、ふるさとへの思いをお話し頂き、参加者の皆さんも心を震わせたことでしょう。
熱い握手を交わし、次の目的地、楢葉町田んぼアートへ。
(昼食は、観陽亭さん。被災されましたが、見事に復活されています)
福島田んぼアートプロジェクトin楢葉町の市川さん(写真左上)。
福島第一原発の廃炉作業員として福島へ入り、地元の方々のあたたかさにふれ、何か自分に出来ることはないかと、田んぼアートを始めたそうです。 営農再開の事やこれからの事をご説明頂きました。
ちなみに今年の稲刈りは10月13日と14日に決まったそうです。
さらに国道6号線を北上し、NPO法人広野ワイワイプロジェクト磯辺さん(写真左上)のガイドで浪江町へ。
まだまだ時間が止まったままの場所も多くありましたが、請戸漁港には少しづつ漁船が戻り、今年の4月には町内に小・中併設校と、認定こども園を開校開園するといった少しずつですが前進していました。
奇跡的に児童、教職員約100名全員が無事だった請戸小学校の話はあまりに有名ですが、海からわずか200メートルに位置する請戸小学校、教員の迅速な判断によって約2キロある大平山へ避難。車いすの生徒もいましたが、皆で背負って走ったそうです。
私たちも日頃からの準備や訓練が大切だと実感するとともにご説明頂いた一般社団法人まちづくりなみえの松本さんの、「当時の請戸小学校の校長は、いざというときの子どもたちの体力づくりのため校庭をよく走らせてたようです。子ども達には日頃から走らせてた方がいいですよ」と笑顔でお話しする姿に覚悟と強さを感じました。
(左上・わいわいプロジェクト磯辺さん、右上・国道6号沿いの震災当時のままの建物、下・請戸小学校。時計は津波到来時間を示したまま)
(大平山霊園の慰霊碑を前に、参加者それぞれの思いを込めて追悼)
(請戸漁港の現在の様子。平日は見晴台に登れます。今回は日曜で、残念!)
帰りのバスでは、ご参加頂いた皆様から一人ひとり感想を頂き、
「もっと長い時間広野の方々と話をしたかった」
「必ずまた来たい」
といった、静かな覚悟と共に、前向きなご意見を頂きました。
ある中学校教員の方は「このような経験を生徒たちに伝えていくことが私の使命だ」と強く仰っておられました。
私たちpresent Tree事務局としましても、人と人との思いを繋ぎ、はじめは小さな小さな苗木でもゆっくりと、かつしっかりと大地に根を張り、これからも活動を続けていきたいと思っております。
この度お世話になった広野町遠藤町長、NPO法人わいわいプロジェクト様、並びに一般社団法人まちづくりなみえ様、広野町の皆様、そしてご参加いただいた皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
またお会いしましょう。
ありがとうございました。
(左:広野町集会所でみんなでパチリ!、右:今回の案内人の磯辺さんとまちづくりなみえ・松本さん)
★写真と文章:ボランティアスタッフ/宮下★