東京都檜原村にて社員研修を行いました!

10月5日(木)、認定NPO法人環境リレーションズ研究所ならびに環境ビジネスエージェンシーに所属する社員全員で、東京都檜原村へ研修に行ってきました!

弊社はプレゼントツリーをはじめ、環境に関するコンサルティングや環境法令、アーバン・シード・バンクといったプロジェクトも運営しています。社員数は社長含め10名。それぞれ得意分野があり、担当業務がある中で、仕事上のコミュニケーションは多々取るものの、全員で社員研修に出かけるのは初めて。ドキドキしながら出かけたのですが、とっても有意義で楽しい研修でした!

檜原村と森林の現状について、生の声を聞く

朝9時に武蔵五日市駅に到着。早起きでしたが、空気のきれいさと非日常感にワクワク♪ 予約していたジャンボタクシーにみんなで乗り込み、まず向かったのは「MOKKI NO MORI」(もっきのもり)。山をサブスクで借りられるという、会員制のフィールドです。

息をのむような山と谷の景色を横目に、車はぐんぐん山道を登っていきます。到着した「MOKKI NO MORI」では、檜原村で林業を営む(株)東京チェンソーズ代表の青木さんが出迎えてくれました。青木さんは「Present Tree in 檜原」のカウンターパートとして、植栽地の植樹や管理をしていただいています。研修の始まりは、ここ「MOKKI NO MORI」にて檜原村と森林・林業を取り巻くの現状をレクチャーいただきます。

ふだんは東京都千代田区のオフィスでパソコンに向かっている私たち。森林の空気を吸い、柔らかな土を踏みしめるだけでも、全然気分が違います。まだ赤ちゃんの「スギ」「ヒノキ」「マツ」を見たり、山の都合に合わせた作業道(林道ではない)のつくり方、大雨へのの対応方法を教えていただいたり…。

こちらは樹齢70年ほどのヒノキ。「この木、出荷したらいくらになると思いますか?」と青木さんからクイズが出されました。「100万円!」「20万円!」と思い思いの価格を口にしたのですが、なんと4mで6000円(スギだとさらに安くて3000円)! …1本で4m×4本取れるとしても、2.4万円程度にしかならない計算です(もちろん、その価格から製材して問屋さんを経由していくため、消費者の手に渡るときにはもっと高い金額になっています)。木材価格が下落していて林業が成り立たない、というのは聞き及んではおりましたが、ここまで安いとは…。実物の木を見て、愕然とします。

厳しい状況に立たされている日本の林業。東京チェンソーズの皆さんは、木材をただ売るだけでなく付加価値を付けることを試みています。市場では価格のつかない、枝や木の根、曲がった部分や細い部分まで「1本まるごと使い切る」。規格化できない部分を自前で加工し、根っこをテーブルの脚にしたりオブジェにしたり、花器にしたりと、木の可能性を引き出しています。

さらに進んでいくと、斜面でもまっすぐ伸びる針葉樹の森と、斜面に垂直に伸びていく広葉樹の森の境目にやってきました。こうして見ると、その違いが歴然ですね! 針葉樹側は人工林、広葉樹側が自然林です。

「MOKKI NO MORI」からは、晴れていると東京都心も見えるそうです。「檜原村は秋川の水源エリア。昭島のあたりで多摩川に合流し羽田まで流れていく、いわゆる『秋川多摩川流域』です。実は東京都って、荒川水系を除くとほとんどこの水系に入っているんです。いま、檜原村の人口は2000人なんですが、2040年には800人になると言われています。これまでは檜原村の人間が檜原村の森と水源を守ってきましたが、これからはそれが不可能になってしまう。だから、これまでのように『山側』『都市側』と分けるのではなく、流域に暮らす人たちが一緒になってこの環境を守っていかないといけない。そういう時代になってきていると思います」。プレゼントツリーでも、都市と森との交流をコンセプトに掲げています。そうした取り組みがますます必要な時代になっていると、青木さんのお話を聞いて感じました。

「Present Tree in 檜原村」も見てきました!

「MOKKI NO MORI」を後にして、次に向かったのは「Present Tree in 檜原村」の現場。2021年から協定を結んでいる植栽地で、現在東京チェンソーズの皆さんに管理をしていただいています。ちょうど下草刈りをした後で、苗木の様子がよく見えました!

同じときに植えたにも関わらず、苗木によってだいぶ生育状況が違うのにびっくり。大きく育った苗木もあれば、まだまだ小さいものも、なんだか元気がないものも…。今年植えた苗は活着が悪く、枯れてしまったものもの多いのだそうです。やはり自然って一筋縄ではいかないのですね。そんな話をしながら、「Present Tree in 檜原村」をバックに、集合写真をパチリ☆

向かいにある「ひのはらファクトリー」では、檜原村産のじゃがいもを使った焼酎をはじめ地産の美味しいものや、木のアロマなどを販売しています。「Present Tree in 檜原」でも、イベント参加者の皆さんと一緒に立ち寄るスポットです。

木のぬくもり溢れる素敵な空間は「Present Tree in 檜原」の場所に生えていたスギ材で作ったんですって! おしゃべり好きな店長さんが、商品の魅力を一つひとつ伝えてくださるのですが、その口ぶりからは並々ならぬ檜原村への愛が伝わってきます。

せっかくなのでみんな思い思いにお土産タイム。私は「なつはぜのジャム」と「柚子胡椒」をゲットしちゃいました♪

木材の多様な可能性を探る「おもちゃ工房」

「ひのはらファクトリー」からちょっと下った場所にある「檜原森のおもちゃ美術館」隣接の「おもちゃ工房」。こちらの工房も、東京チェンソーズが運営しています。木のスツールにおもちゃ、スプーンなどのカトラリー…まだ試作段階のおもちゃだけでなく木を使った様々なアイテムが、ここから生まれていくんですね。

魅力的だなぁと思ったのが、6歳になったら机をつくろうというワークショップ! 毎月第二土曜日開催で、午前中は山で木こり体験をし、午後はこちらの工房で机づくりをします。自分で作った机だったら、勉強にも一層身が入るかも…!? 我が家にはちょうど5歳の娘がいるので、来年家族で訪れてみたいなと思いました。

隣接の「おもちゃ美術館」は残念ながら定休日。リーフレットを見ると、ここもかなり面白そうなので、次回訪れたときのお楽しみにしたいと思います♪

檜原村の食材を使ったお昼ごはんの後は、自分の仕事を見つめる時間…

最後に訪れたのは「Village Hinohara」。 昨年11月にオープンしたばかりのテレワーク&ワーケーション施設で、宿泊も可能です。ここもまた木のぬくもり溢れるおしゃれな空間で、目の前を流れる秋川のせせらぎと爽やかな風が、とっても気持ちいい♡ こちらで地産のお弁当を食べて、研修は午後の部へ…。

新入社員が数名入ったタイミングでもあったので、会社のこと、代表の鈴木の思い、各々の仕事の振り返りなどを行いました。話す内容はいつもの仕事のことだけど、いつもと違う環境に身を置くことで、ちょっと自分自身を俯瞰したり、自分自身の仕事を振り返る良い機会になりました。

帰りはバスで武蔵五日市駅へ。駅ロータリーの向かい側にある「do-mo kitchen CANVAS」で、研修の打ち上げです! この時ばかりは仕事を忘れ、ご当地グルメとお酒に舌鼓。食べきれないくらいのお料理が並び、おなかも大満足♪ と~っても美味しかったです。ごちそうさまでした♡

今回の檜原村での研修では、檜原村や森林・林業に関するたくさんの学びと、檜原村という地域の魅力を存分に感じられました。そして今までよりも、もっと社員同士の絆も深まった気がします。これからも社員一同がんばりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

今回訪れた場所はこちら↓。

Present Tree 事務局

〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-3-12 神田小川町ビル8階
Tel 03-5283-8143 / Fax 03-3296-8656

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