環境省「自然共生サイト」に、「Present Tree in くまもと山都」が選ばれました!【認定証授与式レポート】

民間の取組等によって多様な生物が守られている区域を国が認定する「自然共生サイト」。今年から始まった制度で、10月6日に全国で122か所が認定されました。前年に認定相当を受けていた「Present Tree in くまもと山都」は、さらにエリアを拡大して正式認定をいただくことができました! 「Present Tree in くまもと山都」現地パートナーである下田美鈴さん・熊本県上益城郡山都町・緑川森林組合の皆さまと、プレゼントツリーを運営するNPO法人環境リレーションズ研究所の連名での受賞となりました。「自然共生サイト」に認定されると、「OECM(Other Effective area based Conservation Measures:国立公園等の保護地域以外で生物多様性保全に資する区域)」として、国際データベースに登録される予定で、その保全を促進していきます。

「Present Tree in くまもと山都」…地元植生の広葉樹を植えることで、里山を維持し、棚田の景観とそこに棲む、絶滅が危惧されるトノサマガエル、メダカやタガメなど多様な生物を守ります。

そして10月25日、「自然共生サイト」の認定証授与式が永田町にある「星稜会館」にて執り行われました。遠方のため協働先の皆さんの参加は叶わなかったものの、環境リレーションズ研究所理事長の鈴木とスタッフ2名で出席してまいりました。熱気に満ちた会場の模様を、レポートいたします!

「自然共生サイト」とは?

今回、国が「自然共生サイト」の認定を行うことになったきっかけが、2021年のG7サミットで策定された「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」という目標。2030年までに生物多様性の損失を食い止め回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、国土の陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しよう、という内容です。

日本では2021年8月現在、陸域で20.5%、海域で13.3%が保存されています。今回「自然共生サイト」に認定された7.7万ヘクタール(東京23区を超える面積!)は、国土の約0.2%程度にあたります。大企業の工場や事業所敷地内の森林や社有林、大学など教育機関の敷地、ビルの屋上、自治体の管理する公園や里山…などなど、多様なエリアが選ばれました。

授与式と交流会の様子

会場には、認定された全122サイトのうち118サイトの皆様が集まり、大盛況でした! まず第一部では、環境省の朝日政務官、自然共生サイトの審査委員長を務めた京都大学の森本名誉教授をはじめ関係者の方々からのご挨拶、代表7団体の認定証授与式、参加者全員での記念撮影が行われました。

第二部は、交流会&授与式。交流会には認定された団体と自然共生サイト広報大使17名が集い、挨拶や意見交換をするなど、会場は熱気に満ちていました。「Present Tree in くまもと山都」でお世話になっている林学博士・西野先生のお姿も見えました! プレゼントツリーとして森づくり・地域づくりに取り組む私たちも、広報大使の方々や受賞団体の皆さまとご挨拶をすることができました。ご縁をいただいた皆さまと、これからの森づくり・環境保全の取り組みを力強く推し進めていけたら嬉しいです。

授与式では、環境省の白石局長・堀上審議官より認定証の授与が行われました。私たちのグループは堀上審議官より、とってもカラフルで可愛らしい認定証の交付を受けました♪ この場に来られなかった下田さん、山都町の皆さん、緑川森林組合の皆さんの分まで、しかと受け取ってまいりましたよ~! 熊本まで届け~!

「プレゼントツリー♪↑」と口角を上げる魔法の言葉を唱えて記念撮影。一緒に撮影してくださった堀上審議官より「おめでとうございます」との言葉をいただき、嬉しくも身の引き締まる思いでした。ありがとうございました!

これからも、豊かな森づくりを進めていきます

「Present Tree in くまもと山都」の他、「Present Tree in 北海道」でその一画を協力している北海道大学・雨龍研究林も、今回の「自然共生サイト」に認定されました。森づくりを通し、生物多様性を保全していく取り組みであるプレゼントツリー。これからも皆さまからの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします!

Present Tree 事務局

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