「大切な人や人生の記念日に、樹を贈ろう」——そんなコンセプトで2005年に産声をあげたプレゼントツリープロジェクト。各植栽地で1本1本の樹へ里親を募集し、ご寄付いただくとメッセージ付きの植樹証明書が発行されて送られてきます。金額には苗木代・植樹してから10年間の保育管理費が含まれています。家族や友人など大切な人への贈り物でありながら環境に貢献できる、とてもユニークなプレゼントです。
プレゼントツリーにご寄付をいただいた皆様は、樹の「里親」です。プレゼントツリーとその森は、里親の皆様からのご寄付によって支えられています。個人はもちろん、企業単位で里親になってくださることも。今回ご紹介するのは、プレゼントツリーを通じて2015年山梨県甲斐市の「PT in 甲斐」内に「三機の森」を作ってくださった【三機工業株式会社】さまです。9月30日に行われた育樹活動で、長谷川会長・石田社長にお話を伺いました!
三機工業株式会社とは?
1925年創業、従業員数約2000人(個別)の東証プライム上場企業。オフィス、商業施設、工場、学校などの建物で必要な、空調、衛生、電気、通信サービスなど、生活になくてはならないインフラを支えて、みんなの暮らしを「カイテキ」にするBtoB企業で、まさに「縁の下の力持ち」な存在です! カイテキな環境をつくる技術で、持続可能な社会を目指しており、省エネ設備の普及やSANKI YOUエコ貢献ポイント制度(※1)など、サステナビリティへの取り組みを幅広く行っています。
(※1)SANKI YOUエコ貢献ポイント
2010年に始まった制度。お客さまにCO₂削減につながる設備の省エネ提案を行い、ご採用いただいた場合、その削減量に応じて環境保全活動を支援します。2022年度までの累計で317,700トンのCO₂の削減を達成! 環境保全活動支援では、21,500本の植樹を行っています。
2015年に「三機の森」を作ったあと、1年に1度育樹活動(樹を育てるために、苗の周りの雑草を刈る「下草刈り」など)に社員の皆様がいらしてくださっています。毎年欠かさず育樹にいらしてくださる企業はとても珍しいんです! 2020年にはお隣のエリアに「感謝の森」も創設し、来年は熊本県山都町への植樹も予定しています。プレゼントツリーを長きにわたり、密にご支援くださっています。
会社創立100周年を見据えて、「育む」事業がしたかった
―プレゼントツリーをご支援いただいたきっかけを教えていただけますでしょうか。
長谷川会長:2015年、私が社長に就任したタイミングが、ちょうど当社創立90周年でした。記念事業で何をしようかと考えた時に、「90周年の記念だけでなく、100周年に向けて何か『育む』ようなことができないか」と思いました。また、私たちは省エネルギー設備を提供する企業であり、サステナビリティや環境への配慮という視点も外せない。そこから樹を植える「植樹」と、その苗木を育む「育樹」が良いのではないかと。植樹・育樹でどこと組もうかと考えたときに、実績のあるプレゼントツリーへお願いしたというのが始まりです。
―プレゼントツリーの実績をご評価いただき大変光栄です。三機工業の皆様は2015年に植樹をしてから、毎年育樹活動で現地に足を運んでいただいています。
長谷川会長:それはおそらく、100周年に向かっているというのが続けられている理由じゃないかと思います。タイミングも非常に良かったですね。
―それでも、毎年会長自ら足を運ばれるというのは、なかなか簡単なことではないと思います。
長谷川会長:もちろん山ですので、平地ではありませんから。ここまで登ってくるのに肉体的な疲労は当然あるわけです。でも空気も非常にきれいですし、苦しいけど楽しい!という両方ですね。都会で仕事をして、1年に1度ここへ来る。それを繰り返して、100周年に向かって行っているんだと思います。
これからは、この活動を日本全国へ拡げていきたい
―三機工業様では、SANKI YOU貢献エコポイントという制度を実施されています。2010年からの取り組みで、2022年度までになんと317,700トンのCO₂の削減、環境保全活動支援では約21,500本の植樹を実現されました。このご感想をお聞かせください。
石田社長:私たちの仕事は省エネルギー設備を提供することですので、もっと(CO₂を)削減できているんじゃないかといつも思っています。お客様への直接のご提案からつながったのがこの数字ですが、間接的なものを含めるともっと削減に貢献していると思っています。昨年度からこの活動を促進していくために、ポイントの換算率を上げて支援の幅を広げています。ぜひご期待いただければと思います。
―「植樹」という行為をどのように捉えていらっしゃるか、お伺いできますか。
石田社長:実は私の実家は農家でして、土いじりや農作業が大好きなんです。普段は都会で仕事をしているみんなにも、こうした植樹や育樹の機会にぜひ土に触れて、自然の魅力に触れてほしい。先ほど会長からもありましたが、ここまで登って来るフィジカルの大変さ、樹が育つ環境を作ることの大変さも、こうして1年に1回味わえるというのは貴重だと思っています。
―最後に、プレゼントツリーに期待することがありましたら教えてください。
石田社長:現在、私たちが携わるのは関東圏の植栽地が多いのですが、支店は全国にあります。現状だと支店のみんなが「何か参加したい」と思ってもなかなか難しいので、各地方でもこのような参加型のイベントができないか、検討していきたい。ぜひプレゼントツリーの皆さんにもまたそういう場所を探していただいて、一緒に樹を植えていきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
―長谷川会長、石田社長、貴重な育樹活動のお時間の中で取材のご対応をいただき、本当にありがとうございました!
2025年は三機工業100周年!プレゼントツリーも20周年を迎えます
この日は総勢55名で下草刈りという育樹活動に取り組んでいらっしゃった三機工業の皆様。会長・社長から若手社員、ご家族の子どもたちまで、急な斜面にも関わらず中腰での下草刈りに精を出していらっしゃいました。本当にお疲れ様でした!
三機工業の皆様は、今後は全国に植樹・育樹の活動を拡げていきたい!という石田社長の思いを受け、来年には熊本県山都町での植樹活動を予定されています。2025年には三機工業100周年、そしてプレゼントツリーも20周年を迎えます。これからも一緒に森づくりを進めていきましょう!
三機工業株式会社…https://www.sanki.co.jp/