東大生と森林管理を学ぶ「木もれびプロデューサー」木工にチャレンジ☆演習レポート

Present Treeから生まれたプロジェクト「URBAN SEED BANK」。「Present Tree from 熱海の森」を舞台に、里山保全のための資金を都市から里山へ、里山からは在来植物の緑を都市へと還流させようというプロジェクトです。いま「URBAN SEED BANK」プロジェクト内で、東京大学の学生との協働が進んでいます。

東京大学の環境問題教育プログラム「One Earth Guardians(以下OEGs)育成プログラム」を受講する学生たちが、熱海市で森林管理を担う地域のコミュニティづくりを目指そうと立ち上げた「木もれびプロデューサー」プロジェクト。この11月に、木もれびプロデューサーを目指す方向けの「講習」「演習」「研修」が行われます。11月18日、熱海市で開催された「演習」で、木工にチャレンジしてきましたよ!

製材所から出た端材を使って、スツール&土砂受け箱づくり

熱海駅前の賑わいの中を下り、海岸沿いを歩いていくと、今回の演習の会場が見えてきます。ここは「熱海の森協議会」メンバーである「未来創造部」の建物。ここで近所の製材所から出た木材を使って、木工に取り組みます。

まずは木工に使うテーブルソーの組み立てから。パーツが多くて取り付けに難儀しましたが、立派なテーブルソーができました…!

屋上にはたくさんの端材が用意されていました。こちらは近所の製材所(といっても熱海市内には製材所がないので、近隣地域)から分けていただいた端材です。皮もまだ付いたままのものもあったり、厚みも均一ではなかったり…普通ならゴミとして処理されてしまうもの。この端材をうまく使って、木工にチャレンジしよう!というのが今回の取り組みです。

作るのは「スツール」と「土砂受け箱」。事前に学生さんが用意してくれていた図面を元に、端材の中から使えそうな木材を選び出し、切り出しのガイドを引いていきます。

そして先ほど組み立てたテーブルソーを使います。刃のある工具なので、ちょっと緊張もしつつ安全第一でカットしていきます。私もやらせてもらったのですが、刃の振動が直に伝わってきてドキドキしました…! 左右で押す力の加減が違うからか、まっすぐ切るのがなかなか難しかったです。

想定外の出来事もあったけれど、工夫と機転で完成!

お昼を挟んで午後からは、先ほどカットした木材を組み立てます。電動ドライバーを使って穴を開け、ビスで固定していきます。電動ドライバーを使えば簡単でしょう!と思っていたのですが、これまた案外難しい…。2枚重ねた箇所にビスが思うように入っていかなかったり、仮止め用のボンドが全然くっつかなかったり、想定外の出来事にも出くわしました。こうしたものづくりのワークショップは何度か受けたことがありますが、そういう場合はやりやすいようにきちんとキット化されているものがほとんど。端材を使ってものづくりをすることの難しさ、そして自分の頭で考え工夫することの大切さを、身をもって実感します。

一時は今日中に完成しないのではないか?と諦めムードも漂いましたが、みんなの工夫と機転で完成! 土砂受け箱は2つも作ることができました。この土砂受け箱は「熱海の森協議会」のフィールドである「Present Tree from 熱海の森」へ設置し、その名の通り斜面から流れ出す土砂を受け止めてくれます。スツールは「Present Tree from 熱海の森」頂上付近に設置し、一休みスペースを作ります(今までは手ごろな石を探して座っていたのだそうです…)。どちらのアイテムも、次回23日の研修にてまたお目見えします!

次回はいよいよ「熱海の森」へ…

最後の片付けを行うと、熱海はすっかり日が傾いていました。頭を使って手を動かした1日は、とても有意義でした。木材を適切に利用し、使った分はまた樹を植えて、資源を循環させていく。こうした活動を通して、生活の中で木材を使うことが少しずつ身近になり、森林利用や森林再生に興味を持ってくれる人が増えたらいいな…と思いました。

次回はいよいよ「木もれびプロデューサー」総まとめ! フィールドである「Present Tree from 熱海の森」にて土砂受け箱の設置、のこぎり体験、歩道づくりが行われます。こちらもまたレポートいたしますので、どうぞお楽しみに♪

※「木もれびプロデューサー」は令和5年度の林野庁補助事業として採択され、「国民参加による植樹等の推進対策」サポート体制構築事業の一環として行われているプロジェクトです。

Present Tree 事務局

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