「Present Tree in 中川」視察に行ってきました。 美しい自然と生き物たちに感動!

10月11日、北海道北部に位置する中川町へ視察に行ってきました! ここには2018年から協定が始まったプレゼントツリーの森「Present Tree in 中川」があります。植栽地の様子を見るのはもちろん、中川町役場の高橋さんに案内していただき、中川町の魅力をギュギュっと体験できた半日でした♪ レポートします!

まずは「Present Tree in 中川」を視察

まず訪れたのは、「Present Tree in 中川」の現場。ここは以前、町営の牧草地でしたが、過疎化や高齢化に伴い原野化してしまっていました。そんな場所に針広混交の森を作ろう!と、「Present Tree in 中川」が始まりました。町有林の経営にNPOが参画したのは、全国初の試みです。

ニオの森」という木で作られた素敵な看板の向こうが、「Present Tree in 中川」の場所です。穏やかな天気に恵まれ、苗木たちはすくすく育った元気な姿を見せてくれました。ピンク色のテープが付いている樹が、プレゼントツリーで植えた樹です。

10月上旬の爽やかな気候は、森林浴にぴったり! 空気が美味しく、草木はみずみずしく、木の葉のざわめきや鳥の声も心地よく…素敵な場所だなぁ、としみじみ感じます。コロナ禍前までは、この場所で植樹祭が行われていたのだそうです。残念ながら今年の開催も見合わせられていましたが、再開したらぜひ訪れてみたい!

植樹した樹はもちろん、花や虫たちもとても生き生きとしていました。国の天然記念物に指定されている「オジロワシ」も、遠~~くにちらっと見ることができました! 「Present Tree in 中川」の活動を経て、多様な生き物を育む豊かな森づくりに、一歩ずつ近づいていることがわかります。

中央に見える小さな点が、オジロワシ

多様な生き物が生息する中川町。鮭の遡上は圧巻でした!

順調に生育している姿を見届けてからは、町役場の高橋さんに案内いただき、中川町の魅力スポットを見て回りました。

町で唯一の宿泊施設「ポンピラアクアリズイング」の向かいにあるこちらの小屋は、室内に北海道産のアカエゾマツを使った造りになっています。アカエゾマツは開拓以降どんどん数を減らしている樹なので、この内装はなかなか見られません…! まだ出来たばかり、今後宿泊やワークスペースとして貸し出しをする予定だそうです。

その脇を流れる「トヨマナイ川」の川面をじっと見つめる高橋さん。「鮭がいないな…この川にも鮭が遡上してくるんですよ。せっかくだから、鮭の見られる場所にご案内しますね」と続いて連れて行ってくださったのが「パンケナイ川」。川から見ると、たくさんいました! 鮭の遡上なんて初めて目にしたので、いたく感動してしまいました…。ぜひ皆さんにもお見せしたい!

鮭たちはこのあたりで産卵します。そして産卵が終わると、力尽きて死んでいく。産卵しに来る鮭を目当てに、この辺りではクマやキツネが出没するのだそうです。中川町に生きているのは人間だけじゃない、たくさんの生き物を育む豊かな土地なんだなぁと、実感します。

豊かな自然を生かした手工業とアクティビティも、中川町の魅力です

こちらは「手工業組合 森と手と」という、地元の木工作家さんの工房です。中には中川町産の木を使用した作品や、作品になる前の木がたくさん! 木工作家・高橋綾子さんの作品は、東京の展示会にも多く出店されています。作品はもちろん、樹の葉をハーブと束ねてスワッグにしたり、制作の過程で出た木材チップも地元のお肉屋さんで燻製の材料にするんですって…! 1本の樹のポテンシャルを最大限に生かす、森林の町・中川町の生き様に触れた気がしました。

最後は中川町の中心を流れる天塩川。お天気も相まって、とってものどかな気持ちの良い眺めです。手すりにもたれておもわずうっとり…。この天塩川では、カヌーの大会が開かれているのだそうです。この雄大な自然に囲まれてカヌーで川下りをするなんて、一生の思い出になるだろうな~!

山と森と川に囲まれた中川町。滞在時間としては午前中だけでしたが、高橋さんのおかげでその魅力をまるっと実感できました。町有林も鮭の遡上も天塩川も素晴らしかったので、ぜひ皆さんもここにお連れしたい!と、中川町での植樹イベントを実現しようと考えています。固まりましたら公表しますので、どうぞ皆さん首を長くして待っていてくださいね♪

北海道中川町…https://nakagawatourism.com/

Present Tree 事務局

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